映画『ボーダーライン2 ソルジャーズ・デイ』感想/評価! あなたには仲間を裏切ることができますか? ネタバレあり
こんにちは。もっちゃんです。
今回は11月16日公開の『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』をレビューしていきたいと思います!
前作は、麻薬取締のことを知らない女性の視点で麻薬取締の裏側を次々と知っていく、という映画でした。
しかし、今作は別の人が主人公。
手段を選ばないベニチオ・デル・トロが演じるアレハンドロが主人公です。
そして、物語の構成も前作とは一変していました。
前置きはここまでにして、さっそく紹介に入っていきたいと思います!
あらすじ
アメリカ政府は、犯人はメキシコ経由で不法入国したメキシコ国境地帯で活動する麻薬組織カクテルの仕業だと踏み、任務を遂行するには手段を問わないCIA特別捜査官マット・グレイヴァーにカクテル殲滅の任務を課す。
マットは、カクテルに家族を殺された暗殺者アレハンドロ・ギリックに協力を依頼。
カクテル同士で内戦を起こさせ、アメリカに有利な戦争にしたいと企んだ彼らが取った作戦は、「麻薬王の娘イサベルをカクテルの誰かが誘拐した。」と偽装することだった。
誘拐後、いかにもアメリカの兵士が助けに来たかのように演じ、イサベルを保護することには成功したのだが…。
作品情報と注目キャスト
タイトル
ボーダーライン ソルジャーズ・デイ(原題:Sicario: Day of the Soldado)
公開日
アメリカ:2018年6月29日
日本:2018年11月16日
上映時間
2時間2分
注目キャスト
ベニチオ・デル・トロ(アレハンドロ・ギリック)
画像出展:Wikipedia
前作から引き続きの登板。
やはり主演ということで、前作よりも出番が多い。
そしてかっこいい。
彼は、最近大人気だった『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも出演しています。(ちょこっとだけ)
是非探してみてください!
イザベラ・モナー(イサベル)
画像出展:Pintrest
誘拐される少女イサベルを演じた。
彼女は現在17歳です。
高校生の色気じゃない。
ただ、今作ではこの色気はありません。
泥臭い映画ですからね。仕方ない。
彼女は『トランスフォーマー/最後の騎士王』に出演していました。
感想/評価
第三勢力、メキシコ政府、爆誕。
アメリカ政府が目を付けた麻薬組織カクテルはメキシコ国境地帯で活動しているわけで、アメリカがこそこそとメキシコ国内で動いていれば、メキシコ政府が見過ごせないのも当たり前。
でもアメリカ政府も、国民を殺されたテロを見過ごすわけにもいかない。
どちらの国も正しい。
でも、やはり手段を選ばないやり方だと周りからの反感も買うよね。
内容的には、前作に比べて今作はヒューマンドラマ感が強かった印象。
ただ、前作を見てマットとアレハンドロの関係性を知っておくことが前提な気がしました。
しかしこの映画、謎が多い。
『ボーダーライン』シリーズは3部作構成予定らしく、次回作があることはほぼ確実なのですが、3作目でこの謎を気持ちよく解消してくれるのでしょうか。
ちょっと引っかかる点が多かった印象でした。
今作はR12なのですが、結構血の描写はありましたのでご注意を。
総評
★★★★★ ★★☆☆☆
ここからネタバレ含みます。
メキシコ政府の裏切り。
アメリカの兵士がイサベルを保護したかのように偽装することが成功し、メキシコ警察の護衛を受けながらイサベルを搬送していた時、マット達の前を走っていた装甲車両がいきなりこちらめがけて機関銃を撃ってきます。
なぜメキシコ政府はいきなり裏切って銃を撃ってきたのか?
その答えは、メキシコ政府がイサベルの誘拐はアメリカの偽装工作だと察していたから。
これは劇中で軽く話していました。
しかし、なぜ察せたのか。
マットは「我々を襲ってきた警官はカクテルの手下だ!」と言っていました。
汚れた警官がいて、カクテルの動きをメキシコ政府は熟知していた。ということなのでしょうか。
アメリカ政府の裏切り。
自爆テロの犯人は実はカクテルとは関係のないアメリカ人の仕業だったことがわかり、さらにはメキシコの警官を射殺してしまったことを受け、メキシコとの関係悪化を恐れたアメリカ政府は、 すぐさまこの作戦の中止を命じました。
しかし、麻薬王の娘イサベルは既に誘拐してしまっています。
イサベルの保護のためアレハンドロが一緒にいましたが、アメリカ政府はイサベルのみならずアレハンドロまで始末するようにマットに命令を下します。
今まで協力してきたアレハンドロへの裏切りです。
本当はアメリカ人のやったテロを勝手にカクテルのせいにして、メキシコを巻き込んで、真実がわかって政府の立場がやばくなったら、使っていた兵士は使い捨て。
う~ん。胸糞悪い。
マットとアレハンドロ
アレハンドロを始末しろと命令されたマットでしたが、マットはできませんでした。
これまで一緒に汚い仕事をしてきた仲間です。裏切るなんてことはできませんでした。
アレハンドロは、カクテルに捕まり顔を撃たれてしまうのですが、マットは、アレハンドロを撃ったカクテルのグループを皆殺しにし、さらには、アレハンドロが自分の身を呈してまで守ろうとしたイサベルを法律を理由に保護しました。
今まで法律など無視して大暴れしていた男がいきなり法律ですよ。
守れなかったアレハンドロに対する償いなのでしょうか。
このマットの行動にはグッとくるものがありました。
最後に
次回作は、アレハンドロの過去を深堀してほしい。
というのも、アレハンドロはイサベルに優しいし、ラスト自分を撃った少年にも「暗殺者になりたいか?」と言って終わります。
これ、育ててやるよ。ってニュアンスに感じたんです。
アレハンドロ、子供に対しては優しい…?
でも、『ボーダーライン』では普通に子供撃ち殺してるしなあ…。
アレハンドロ、謎の多い男。
あと、生命力強すぎ。
いかがだったでしょうか。
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