映画『ミスター・ガラス』感想/評価! ヒーローとはいったい… シャマラン監督からのメッセージ!
こんにちは。もっちゃんです。
ついにこの日がやってきてしまいました。
2001年『アンブレイカブル』、2016年『スプリット』と来て、
2019年1月18日公開となりました『ミスター・ガラス』。
18年の歳月を経て、ついに完結編の公開となりました。
私は、『アンブレイカブル』と『スプリット』両方鑑賞済なのですが、この2つはほぼ共通点がなく、どのように交じわらせてくるのか、どのように完結させてくるのか、とても楽しみにしてきました。
そして、待ちに待った公開日。
さっそく行ってきました!!!
シャマラン、そう来たか。
そこには18年ごしのシャマラン監督からのメッセージが込められていました。
あらすじ
とある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。
不死身の肉体と、体に触れることで悪を感知する力を持つデヴィッド。
24人もの人格を持ち、人外の力を持つ獣を内に秘めた多重人格者ケヴィン。
驚くべきIQの高さと、それ故か生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。
彼らの共通点は、自分が人間を超える存在”スーパーヒーロー”だと信じていること。
精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染める。
”スーパーヒーロー”は実在するのか、それとも妄想なのか。
作品情報と注目キャスト
タイトル
ミスター・ガラス(原題:Glass)
公開日
アメリカ・日本:2019年1月18日
上映時間
2時間8分
注目キャスト
ブルース・ウィリス(デヴィッド)
画像出展:ciatr
アンブレイカブルから続投。
不死身の肉体と、体に触れることで悪を感知する力を持つデヴィッド。
過去作では、最初はどこにでもいるサラリーマンだったが、ある事件をきっかけに自分が特殊であることに気が付き、自分が”スーパーヒーロー”だと自覚し始める。
サミュエル・L・ジャクソン(ミスター・ガラス)
画像出展:Wikipedia
アンブレイカブルから続投。
驚くべきIQの高さと、それ故か生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。
コミックは、人類の歴史を描いていると信じている。
そして、コミックのような”スーパーヒーロー”を探している。
見つけるためには手段は問わない。
ジェームズ・マカヴォイ(ケヴィン)
画像出展:Wikipedia
スピリットから続投。
24人もの人格を持ち、人外の力を持つ獣を内に秘めた多重人格者ケヴィン。
永遠に9歳の人格もあれば、糖尿病になる人格もある。
その中で、ビーストと呼ばれる人格は、獣のような人外の力を発揮することができる。
感想/評価
自分のことを信じることの大切さ。
自分に自信を持つことで”スーパーヒーロー”は誕生する。
この映画は、過去作を見てから見ることを強くおすすめします。
劇中では、各キャラの説明がありません。
過去作で、キャラの生い立ち、能力などを理解していないと置いてきぼりになります。
実際私が劇場で見たときには、数人途中で退場していってしまいました。
それぐらいわけのわからない映画。
ただ、過去作を見ていると涙まで誘われる。
総評
★★★★★ ★★★☆☆
ここからネタバレ含みます。
ヒーローは妄想なのか?
精神科医ステイプルが言うには、特殊な力は妄想、思い過ごしらしいです。
デヴィッドに言った「観察力から想像を膨らまして悪を察知する。」はまだ許す。まだわかる。
ケヴィンに言った「あの柵は、老化してて私でもペンチ使えば曲がった。素手でも頑張れば曲げられないこともない。」
うん。これも百歩譲っていいとしよう。
「ショットガンの弾が湿気ってダメになってたから耐えれた。」
ん???は???
これは許さんぞw
ただ、この強引な仮説を立てて説得してくるのにもわけがありました。
精神科医ステイプルは実は、特殊な力を持った人を消す団体のメンバーだったのです。
「特殊な力を持つ人がいると、世界の秩序、均衡が崩れてしまう。だから消さなければならない。」
ヒーローは実在するが、存在してはいけないものなのか…?
ヒーローの在り方とはいったい…?
ミスター・ガラスが求めていたこと
彼は、世間にヒーローが存在していることを知ってほしい一心に動いているように見えました。
多少…いや、かなりやり方は雑でしたが…w(人何人殺してきたのだろうか…)
ヒーローの存在を世に知らしめることで、人々に勇気を持たせ、自信を持たせ、夢を見させる。
すると、次のヒーローがどこかで誕生する。
精神科医ステイプルが、ヒーロー否定派だとすると、ミスター・ガラスはヒーロー肯定派ということ。
みなさんはどちら派ですか?
ミスター・ガラスはシャマランだった
ミスター・ガラスが、自分の命を犠牲にしてまで世間にヒーローの存在を証明した。
「ヒーローは存在する。自分に自信を持て。勇気を持て。」
このミスター・ガラスのセリフはシャマランから我々へのメッセージなのではないか。
この作品で、この三部作は完結らしいです。
しかし、どこか続編がありそうな終わり方。
この物語の続編はミスター・ガラスの動画であり、シャマランの映画の視聴者である我々の人生なのではないのでしょうか。
最後に…
最後の最後は感動します!!!
これまでの悩みや苦痛を解消するとともに力尽きてゆくケヴィンやデヴィッドの最後がもう涙でした。
ただ、
ただ、ちょっと展開がゆっくりすぎたかなとも思いました。
ちょっと眠かった…w
今回の配給ですが、全米はユニバーサル、その他ではディズニーという、まさかのライバル会社であるユニバーサルとディズニーが手を組んでいる!!!
なんとも珍しい映画だ…。
最後になりますが、2001年『アンブレイカブル』のデヴィッドの子役をそのまま使っていること、驚きでした。
当時は子供でしたが、あれから18年。ハンサムな大人になっていました。
最後までありがとうございました!
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